【体験談】訪問介護へ転職するには実務経験が必要？何年目から可能？

病院勤めで数年介護職として働いていると、同じ業務ルーティンから『訪問介護をやってみたいな』と思う自分がいることに気づきました。

経験年数が少なかったこともあり“訪問介護士になるの難しいのかな”と思っていましたが、実際にやってみると分かったことがありました。

この記事では、介護士歴浅いけど訪問介護の世界へ転職したい方に向けて

• 経験年数が浅くても転職できる？
• どんなことを訪問介護ではするのか
• 訪問介護へ転職する時のコツ

これらのことを体験談を含め紹介していきます。

訪問介護士になるための必要経験年数は？

介護士3～5年が理想！

訪問介護士になるためには介護士歴が3～5年が理想です。もっと経験年数が長ければ転職はしやすくなります。

厳密には、経験年数関係なく訪問介護への転職は可能です。

介護士3年目となると業務のほとんどを1人で行うことができるようになります。また、国家資格である介護福祉士も3年以上の勤務がの取得条件となっています。目安を介護士経歴を3年とするとよいでしょう。

訪問介護士は、1人で訪問先に行き清拭や移乗を対応するため介護業務ができるようになると自信をもって働くことができます。

新人介護士・経歴が浅いと採用厳しい？

新人介護士や経歴が浅くても訪問介護士になることはできます。しかし、経験のある介護士と比較すると就職活動でやや苦労するかもしれません。

ただ、安心してください！

介護士の人手不足もあってどこの訪問介護テーションも求人に困っているため新人介護士や経歴が浅くても十分に可能です。また、研修制度もあるため不安も解消してくれます。

せっかく働くならやりたい訪問介護の世界へ踏み出してみましょう。

訪問介護士として働いている平均年齢は？

訪問介護士の平均年齢は54.7歳です。

※令和4年度介護労働実態調査より

介護士全体の平均年齢は50.0歳のため、訪問介護士はやや年齢層が高いことが分かります。実際に働いてみると20・30代は少なく40～50代が多かったですね。

これまで、バリバリ働いていた方がライフスタイルの変化などによって、訪問介護士として働き始めた方が多い印象でした（ママ介護士が多かった）

一方で、20・30代の若い訪問介護士は少ないですが、バリバリ訪問看護をこなしたくさん稼いでいる方もいました…！（月収40万円超えの20代男性訪問介護士いました）

訪問介護士として働くための必要スキル

コミュニケーションスキル

必須スキルですが、最低限のマナーとコミュニケーションは訪問介護でより必要になります。訪問介護では、患者とはもちろん家族とのコミュニケーションが特に重要です。

介護士の人間性（明るさ・態度・仕草など）を患者・家族は近くで見ています。自宅に上がらせてもらい介護を行ううえ、態度や言動が悪いとそんな介護士に任せたくないですよね。

基本的な清拭・移乗など

コレができないと困るっていう絶対スキルは特にないのですが、訪問介護では清拭・移乗など基本的な対応が多いです。丁寧かつ親切に対応できる力があれば困ることはないでしょう。

また、実務から離れていて不安な人もいるかと思います。訪問介護ステーションでは研修制度を導入している職場がほとんどです。

いきなり1人で対応することはありません。先輩とペアでどのような対応をすべきかしっかりと教えてもらえるのでその期間に対応方法を習得すれば大丈夫です。

【体験談】介護士歴何年目から転職可能か？

ぶっちゃけ介護士1年目でも転職は可能です。

ただ、介護士3年目以降がより訪問介護士へ転職しやすくなります。知識や経験が身についており、介護業務をひとりでできるようになっているからです。

わたし自身、5年目で訪問介護士の世界へ飛び込みました。訪問介護へ転職したい方に少しでも参考になればと思い体験談を紹介させてください。

【実話】介護士歴5年目で訪問介護の世界へ転職

地元の大手病院(従業員1000人越え）で5年目を迎えたときに訪問介護の世界へ転職しました。

わたしが訪問介護への転職を意識するようになったのは、次の３つがあったからです。

簡単に紹介します。

自宅で幸せに暮らしたい人を手伝いたい

わたしの祖父が介護が必要であっても施設には絶対入りたくない！という人でした。世の中には同じような考えを持つ人がたくさんいるんだろうなと気づかされ、そのような人のお手伝いがしたいなと思ったことがキッカケです。

介護士3年目の終わりに自分に問いかけると“自宅で幸せに暮らしたい人の手助けがしたい”と思い、訪問介護の世界を意識するようになりました。

自分の時間を大切にした

次に、“20代の限りある時間を大切にしたい”と思い自分の時間を作りたいを意識し始めました。わたし自身が26歳のときに脳腫瘍疑いを診断され人生がいつ終わってもおかしくないことを目の当たりにしたことがキッカケでした。

今のままガムシャラに心と身体に鞭打って時間を費やす働くことが大切なのか。その結果、訪問介護と単発バイトの掛け持ちをしながら自分の時間を作ることに専念しました。

結果として自分が好きなキャンプを楽しめたり、大切な人との時間を確保できたりと働きながらも自分の心を豊かにできたと思っています。

いろんな働き方を経験したい

3つ目は、いろんな働き方を経験したいと思ったからです。

もちろん同じ職場で長く務めることも素敵な働き方を思いますが、自分の心を苦しめながら働くよりも自分がしたい仕事内容で働きたい気持ちが勝ちました。

介護士も転職する時代が到来しています。

周囲の転職した同僚、ママ介護士として時間を確保するため転職した先輩などたくさんいます。いろんな働き方を経験し看護師としての幅を広げていくことも選択肢の１つです。

訪問介護士として採用してもらうコツ

採用されるためには次の２つが大事です。

それぞれ解説していきます。

履歴書（特に志望動機）のコツ

履歴書では次のことを整理しておきましょう。

• なぜ訪問介護をしたいのか
• 介護士としてこれまで経験し身に付けたこと

志望動機欄にこの２つを上手にまとめて分かりやすく記入しましょう。

上記２つに加え、訪問介護を通してどのような介護士になりたいか、頑張りたい意欲を明記しておくとやる気が伝わって良いです。

面接対応のコツ

採用面接では、履歴書の見たうえでどのような人間なのかを見られています。

わたしはこの３つを大事にして過去の転職活動を行ってきました。人の印象はファーストコンタクトで9割が決まると言われています。次に、話し方や仕草など人との接し方です。

そして、採用されるかどうかを左右される最重要ポイントは”看護師としての考え方”を自分の言葉で言えるかです。

• 5年間働いて培った介護・コミュニケーションを活かしたい
• 自宅で幸せに暮らしたい人の介護をしたい
• 訪問介護を通して患者と家族の味方になれる介護士になりたい

↑わたしが訪問介護士転職で大事にしていた考え方

面接で大事なことは明るい表情とはっきりとした受け答えることです。困った質問をされたとしても自分の考えをしっかりと伝えましょう。

まとめ｜訪問介護士は患者に寄り添えながら働けます

訪問介護士に転職したいと考えているけど、経験年数が少なくて大丈夫か不安な人も多いと思います。転職にはエネルギーを使うし、いまの職場のままでよいと考えてしまいますよね。

本当にそのまま心と身体と時間を費やして働き続けますか？

自分の時間を大切にしたくありませんか？

訪問介護士を実際にやって良かったこと

• 患者に寄り添った介護が学べた
• 残業がほとんどなく定時であがれ幸せ
• 夜勤がなく生活リズムが安定した
• 自分の時間を確保できた

ライフスタイルの変化や考え方の変化で転職を検討している人は、選択肢の1つに訪問介護士を入れてみてはいかがでしょうか。収入を大きく減らすことなく時間を確保できる訪問介護は素敵な働き方です。本記事があなたの転職する一歩に踏み出すキッカケになるとうれしいです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

以下の記事では、わたしが過去の訪問介護転職で利用した転職サイトについてまとめています。よかったらあわせてご覧ください。